11月25日夕方、バリ島東部のアグン山で噴火が観測された。火山性の地震も複数回観測され、航空機の運航に対する警戒レベルはオレンジから赤に引き上げられた。PVMBG(インドネシアエネルギー鉱物自然省地質機関)は噴火に対する警戒レベル3と、依然として警戒レベルを上げるには至っていないが、避難地域は6キロ圏内から7.5キロ圏内へと拡大された。
噴火が観測された25日夕方以降は空港の離発着にも欠航や遅れが出た。シンガポールに出発予定だった搭乗客の一人、ララさんは「フライトがキャンセルになった」と話した。
翌26日にはオーストラリアやオランダから到着予定の便が欠航になったほか、成田空港を8時35分に出発するバリ島行きXT402便は16時45分に出発時間を変更した。バリ島ではホテルのキャンセルが出始めているが、住民生活に大きな混乱は見られていない。噴火による火山灰は南東に流れており、バリ島全域でマスクの着用を推奨している。