アグン山噴火警告が発令されているバリ島で、11月21日夕方頃から降灰が観測された。
避難地域に置き去りにされた犬の保護活動に参加していたボランティアによると、21日夕方、噴火口から6キロ圏内の避難地域内で降灰の様子が観測された。アグン山噴火の恐れによる避難勧告が発令されて2カ月が経過する。警告が緩和され、多くの避難住民が帰宅した。現在も避難生活を送っているのは噴火口から6キロ圏内の住民のみとなり、ニュースとして取り上げられることも少なくなった矢先の降灰だ。
バリ島各所に設けられた避難所には救援物資がなかなか届かず、親せきや友人らの支援を受けながら生活を続けるPungungsi Mandiri(独立型避難民)と呼ばれる避難住民が増えている。中には既に新たな就職を見出し、自活できるようになった避難住民の姿もある。
21日夕方頃の降灰を目にしたボランティアらは「避難地域内に取り残された犬に餌を届けたい。活動をするためにはマスクが必要」と話す。