バリ島ウブド、アメッドそしてチャングーなど約26カ所で2月4日~7日の4日間、「Trash Hero Indonesia(トラッシュヒーロー・インドネシア)」による清掃活動が行われた。
Trash Hero Worldは、スイス人の音楽グループ「バナナバンド」のメンバーが津波によってゴミだらけとなったタイのビーチをきれいにしたいと設立された。その活動は現在、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカと約20カ国に広がっている。
メンバーには観光ガイドやドライバー、レストランやスパなどの観光業関係の仕事をしている人も多く、コロナで仕事が激減した人も多くいる。しかし、「こうした時だからこそバリ島を活力ある場所にするため、きれいにしたい」と参加者も増えているという。
トラッシュヒーロー・インドネシアのリーダー、wayan aksaraさんは「今年1月、夕日の美しさで知られるクタビーチが今まで見たことがないほどのプラスチックのゴミで覆われた。参加者は悲惨な状況に涙を流しながらゴミを拾ってくれた」と振り返る。
トラッシュヒーローは誰でも気軽に参加することができる。清掃活動は1カ所1時間程。夫婦で参加しているアリさんは「仕事がなくて家にずっといるよりも、清掃活動しながら仲間と話ができるのはリフレッシュにもなる」と言う。
aksaraさんは「トラッシュヒーローは単なる環境のコミュニティではなく、家族。活動を通じて一体感を感じゴミ問題を自分のこととして感じてほしい」と思いを話す。
トラッシュヒーロー・インドネシアでは週末に清掃活動を行っている。清掃地域は毎回異なり、フェイスブック「Trash hero Indonesia」でスケジュールを紹介している。