バリ島ウブドにオープンして16年になる「Kunci」(Jl,Hanoman No27, Padang tegalとJl,Dewi Sita Padang tegelの2店舗)が5月、かぎ針編みの技術を応用した商品を発売した。
伝統工芸の竹細工や石彫り、銀細工など各村で名産品があるほどものづくりが盛んなバリ島。日本人オーナーのkayokoさんによると、観光業や接客業の仕事が増えた一方で手作りの職人は減少。「kunci」でも多い時には25人いたかぎ針編み職人が、今ではわずか10人ほどになってしまったという。
しかし、人と一本の糸とかぎ針だけで作り出される魅力を若い人にも広めていきたいと、自然色にこだわった新色を企画。山の形のバッグはバリ島の最高峰アグン山をイメージした。一度商品化をやめていたポップコーン編み変形型のポーチもアクセントカラーを変えて今回再登場となった。
Kayokoさんは2003年、バリ島中西部にあるタバナンの小さな村でかぎ針編み職人と出会ったのがものづくりを始めたきっかけ。「のんびりとした時間が流れる村で、一針一針編んで作られるバッグや小物。人の優しさや緩やかさも一緒に編み込まれるようだった。職人の年齢も今は50~70代。いつまでできるか分からないが機械に頼らないものづくりを、これからも続けていきたい」と話す。
営業時間は9時~20時。www.kunciubud.com