世界同時開催の「ワールド・クリーンアップ・デー」に合わせて9月16日、バリ島各所でもビーチを中心に清掃イベントが行われた。
朝6時30分からグミチェ・ビーチで行われた「ブミキタ」主催の海岸清掃
2008年に北欧エストニアの若者がきっかけとなり始まった活動は、2018年から9月の第3土曜日を美しい地球を守るために世界中の人々が一斉に清掃活動を行う「ワールド・クリーンアップ・デー」と定められ、この日は世界各国でさまざまなクリーンアップ・イベントが開催される。
バリ島でも当日は、ごみボランティア団体から、企業、個人、行政主催のものまで、大小さまざまな清掃イベントがビーチを中心に行われ、多くの人たちが参加した。
ギャニャール県クテウェル村にあるグミチェ・ビーチでは朝6時30分から、集落の婦人衛生会のメンバーらがごみボランティア団体「ブミキタ」と一緒に海岸清掃を行った。同団体が毎週土曜朝に活動している同所は、JICA事業のごみ減量化プロジェクトのモデル地区になっているエリアでもある。そのため婦人衛生会はこの日を機に今後、同団体と毎週同所で海岸清掃することを決めた。川を挟んだ隣りのビーチでは行政主催の大規模な海岸清掃も行われた。
サヌールのムルタサリ・ビーチでは夕方、ごみボランティア団体「トラッシュヒーロー」が、環境ボランティア活動をしている地元大学生など50人以上が参加して海岸清掃を行った。参加したごみボランティア団体「クリーンアップ・バリ」のヌガさんは「この日がたまたまワールド・クリーンアップ・デーになったというだけで、我々はいつもルーティーンで清掃活動しているが、イベントとして参加をしたことがきっかけとなって、少しでも多くの人が環境問題や環境活動に興味を持ち、バリ島のごみ問題を自分事として考えてもらえるようになれば」と話す。