バリ島マハサラスワティ大学日本語学科による文化祭が6月3日・4日の2日間にわたり行われた。
今年で9回目を迎えた同大の日本文化祭は2019年を最後に、コロナ禍で中止を余儀なくされていた。2021年にはズームでのオンライン文化祭が小規模で行われたが、リアル開催は4年ぶりとなる。
初日の3日は学内で開会式が開かれ、在デンパサール日本国総領事館から勝又晴美総領事が出席し祝辞を述べた。当日は日本語能力を試す書道や仮名、カラオケ大会などが行われ、坂本九の「上を向いて歩こう」から映画「すずめの戸締り」の主題歌「すずめ」まで、幅広い世代の歌が歌われた。
翌4日は場所をデンパサール市内の野外会場(RRIデンパサール)に移し、ジャカルタからのゲスト・コスプレイヤーが審査するコスプレ大会やダンスカバー大会など2日間で計9つの大会が行われた。「新しい学校のリーダーズ」のコスプレヤーも登場し、ダンスパフォーマンスで会場を沸かせた。併せて、たこ焼きやカレーなどのフードブースにアニメグッズや浴衣の着付け、金魚すくいやお化け屋敷、その他技能実習生送り出し機関など日本に関係する28のブースも出店。夕方には和太鼓演奏や盆踊り大会も行われ、地元の人のみならず外国人や日本人の姿も見られた。
文化祭実行委員会の指導を担当した日本語講師のベティ・アリトナンさんは「現在、在学中の学生はコロナ禍で対面授業を長い間受けられなかった生徒たちばかりで、実際の文化祭の経験もないので多少不安な面はあったが、SNSを使いチケット約500枚を前売り販売するなど、新しい時代の変化を感じた。無事に成功して本当に良かった」と振り返る。