バリ島レギャンビーチに1月28日、複数のごみボランティア団体が清掃活動のため集まった。
毎年この時期になると、季節風モンスーンの影響で人気の南部ビーチエリア一帯(ジンバラン、クタ、レギャン、スミニャック、チャングーなど)にジャワ島から大量の漂流ごみが漂着し、ビーチは辺り一面ごみで覆われる。ピークは年末年始だが、今回は10月ごろから既に漂流ごみが流れていたという。漂流ごみの多くはジャワ島から流れ着いたプラスチックごみ類だが、加えてバリ島の川に捨てたごみが雨季の大雨とごみの影響で河川が氾濫し、そうしたごみも流れ着いている。
クタやレギャンビーチなどは人気の観光地なので行政や企業のサポートが手厚く、大きな重機や清掃用トラックが何台もある他、多数の清掃スタッフが連日、清掃活動を行っている。中には、ごみだらけになった悲惨な光景をSNSで見た地元の人たちや観光客も、ボランティア団体と共に清掃活動を行ったりしている。
この日、観光客の姿がまだ少ない早朝のビーチでは何台もの清掃トラックが稼働していた。しかし、あいにくの天候で開始直前に雨が降り始めた。1時間たってもやむ様子が見られなかったため、清掃活動はやむを得ず中止となった。
毎年活動に参加しているごみボランティア団体のワヤンさんは「こういう光景を生み出さないためにも、きちんとごみを捨ててほしい。今年は例年に比べると少ないと聞いているが、来年はさらに減少することを願う」と話す。
漂流ごみの漂着は3月くらいまで続くという。