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バリ島・マス村で「己書」筆ペンアート・ワークショップ インドネシア初開催

ワークショップ参加者と講師のショウカさん

ワークショップ参加者と講師のショウカさん

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 バリ島マス村のカユンマーケット(Jl. Raya Mas)で12月17日、クリスマスや正月をテーマにした「己書」のグリーティングカード作りの体験教室が開かれた。

ワークショップで描いた参加者の作品

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 カユンマーケットは、日本食や新鮮な食材、雑貨などを販売する在住日本人が多く訪れるマーケットで、月2回開催している。今年最後となったこの日は、餅つき大会や漫画塾の絵の展示、折り紙リース作り、無料健康診断など、さまざまなイベントを開いた。その一つが「己書」体験ワークショップ。

 己書は「自分だけの書」という意味。筆ペンを使い、書き順にとらわれず文字や絵を自由に表現する「筆ペンアート」。パソコンやスマホの普及により、手で字を書くことが少なくなっている今、己書は文字を描く楽しさを伝えるという。
 手本の中から好きなものを選び、それをまねしながら描いていく。当日は小学生から年配まで幅広い世代の13人が参加した。

 講師はバリ島在住30年の己書認定師範のショウカさん。まずは「ありがとう」の文字を描く。文字の背景の基本となる「円相」から練習。「(これは)『宇宙が呼吸する穴』を意味している。この円の上に文字を置くだけで、もうそれらしく見えてしまう。さらに左下に赤い落款を描けば立派な素晴らしい作品に見えてしまう。字や絵が苦手な人でも簡単に描けてしまう不思議さがあり、この『自分でも描けた』という喜びが己書の楽しさであり魅力」と話す。

 「外国人が習字を習うのは敷居が高いが、これなら簡単に日本の文字を楽しむことができるし、日本語だけでなく外国語の己書があってもすてき。今後は日本人に限らず、いろいろ人に己書の魅力を伝えていきたい」とも。

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