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バリ島・サヌール「マッシモ」でメルヘン・パッチワーク作品展示

エアコンルームに飾られている作品

エアコンルームに飾られている作品

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 バリ島のイタリアンレストランの「マッシモ」で現在、萩原武さんのメルヘン・パッチワーク作品が展示されている。

オーナーシェフのマッシモさんと萩原さん

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 「マッシモ」はサヌールの人気老舗イタリアンレストラン。店内のほとんどはオープンエリアとなっているが、エアコンルームもあり、そこに萩原武さんの愛らしいメルヘンパッチワークの作品の数々が飾られている。2018年にバリ島に移住した萩原さんは同店の常連客でもある。オーナーシェフのマッシモさんとの会話の中で作品を見せると、「素晴らしい」と絶賛。それが今回のクリスマスイベントのコラボにつながったという。

 メルヘンパッチワークの生みの親は上野光夫さん。上野さんは「ねずみくんのチョッキ」で知られる絵本作家の上野紀子さんの弟でもある。40年前、萩原さんは上野さんが作り出す、布で描くメルヘンの世界に感銘を受け、上野さんのアシスタントを努めていた経験もある。以来会社勤めをしながら作品を作り続け、東京や京都の美術館の公募展で何度も入選し、各地で個展も開催。

 萩原さんの作品にタイトルはついていない。「タイトルをつけると、そのようにしか見えなくなってしまう。見る人がそれぞれのイマジネーションを膨らませて楽しみながら見てほしい」という。

 作品に使う生地は自分で染め色を出している。材料のコットンの生地や染料は日本から送っている。バリ島で一人暮らしをしている萩原さんは、一日中作品作りに没頭することも多いという。「一つの作品を作るのに1カ月くらいかかることもあるが、作品作りはとても楽しい。会社勤めも作品作りも楽しかったから続けられた。自分が楽しいと思うことをすることが一番。楽しいことなら長く続けられる」と振り返る。

 「バリ島は世界中の人々が訪れる場所。僕の作品を世界中の人に見てほしい。そういう意味でもここで新たなチャンスを見出ししたい。作品を作る時に思い浮かぶ風景は、なぜかいつもヨーロッパのような風景ばかり。きっと前世はヨーロッパにいたのだと思う。だからいつかヨーロッパのどこかで展覧会を開きたい」と夢を膨らませる。

 店内のエアコンルームには家族連れも多く利用しているため、料理を待ちながら壁に飾られた萩原さんの作品を見ながら楽しそうに話しをしている姿も見られる。

 営業時間は9時~23時。1月6日まで。

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