バリ島の現地校マハ・サラスワティ大学で日本語学科の学生と福山大学(広島県)国際経済学科の学生16人が8月30日から10日間、研修活動を行った。
2013年に始まった両大の交流は今年で8回目。国際経済学科の学生が行う海外研修のうちバリ島での研修は、通常なら1年生が行う活動だが、コロナ禍で2年間中止となったため、今回は1~4年生の学生16人が参加した。
活動初日はマハ・サラスワティ大で歓迎式典が行われ、両大による今回の交流プログラムがスタート。プログラムで重要な役割を果たすのが、日本語学科の学生。日本人学生の活動に連日同行し、バリ島の文化や習慣を日本語で伝えた。
交流プログラムのスタート当初から引率している福山大経済学部国際経済学科長の足立浩一教授は「航空券の高騰など大変なことも多かったが、オンラインではなく、リアルに自分の肌で外国に触れることはとても重要。実際にこのバリ島で感じ体験したことは学生の大きな成長につながる。中でも現地学生との交流は素晴らしい関係性が生まれ、真の国際交流となり、彼らの人生においても大切な意味を持つはず」と期待を込める。
福山大学の学生らは「スケジュールはタイトだったが、普通の観光ではなかなかできない体験ができた。現地の学生たちも本当に良い人たちで、日本語で丁寧に教えてくれて、いろいろな面で助けられた」と振り返る。
「グリーン&ブルー宣言」という環境宣言を掲げる福山大は、カーボンニュートラルにも積極的に取り組んでいる。今回の研修でも伝統文化や習慣を体験すること以外にも、マングローブの植樹やウミガメの放流など行い、バリ島の環境問題についても学んだ。