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バリ島でバリヒンズー教のお盆 ガルンガンとクニンガン祭礼日

家寺で祈り、先祖の霊を迎える

家寺で祈り、先祖の霊を迎える

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 バリ暦の半年ごと(210日)に巡ってくるガルンガンとクニンガンが今年は6月8日と10日後の土曜日(=18日)となった。

家の前に飾られたペンジョール

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 ガルンガンは日本でいうところの迎え盆に当たる日。バリヒンズー教の人々にとって、大切な先祖の霊を迎えるため、さまざまな準備で最も慌しくなる時期だ。

 その準備は迎え盆に当たるガルンガンの前の週の木曜に始まる。この日は「スギハンジャワ」といい、マクロコスモスである大宇宙の世界を清める日。その次の日は「スギハンバリ」といい、ミクロコスモスである小宇宙の自身を清める日。日本のお盆より、かなり壮大なイメージだ。ガルンガン2日前の「プニャジャアン」はお供え物に使う菓子を作り、前日の「プナンパハン」はお供え物として使う豚を始末する日とされている。そしてガルンガン当日は家寺で祈りを捧げ、先祖の霊を迎えた後、村の寺院へ行き参拝する。

 この時期は日本のお盆同様、学校や会社も休みになり実家へ帰省する人も多く、小さな商店などは数日間、休みになる。

 ヌガラ県の実家へ里帰りしたヌガさんは「兄弟は実家を離れて生活しているので、今年もこうして皆が元気で集まることができ、子どもたちと共に先祖を迎えられてうれしい。バリの風習を次の世代に受け継ぐという意味でも、とても大事なこと」と話す。

 送り盆に当たるクニンガンまでバリヒンズー教の人々は、大切な先祖の霊と共に過ごす。

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