「世界環境デー」の6月5日、若手企業家や医師などが集まるグループ「HIPMIデンパサール」とボランティア団体「トラッシュヒーロー」がパダンガラ・ビーチ(Pantai Padanggalak, Denpasar)で合同の海岸清掃を行い、60人以上が参加した。
サヌールに近いパダンガラ・ビーチは、沐浴(もくよく)のチャンプアン・ウィンドゥスガラ寺院もあり宗教儀式が行われることの多い海岸。遊歩道もあり長いビーチが続いているため、たこ揚げや魚釣り、憩いの場所としても地元の人たちが多く訪れる場所になっている。一方で、外国人観光客が訪れる観光地ではないため行政の管理が全く行き届いていないのも現状。そこで毎週日曜夕方に海岸清掃を行っているのがトラッシュヒーロー・パダンガラだ。
トラッシュヒーロー・インドネシアのリーダー、ワヤン・アクサラさんは「今回のようにたくさんの若い人たちが清掃活動に参加するのは大変うれしい。ゴミを拾うことでバリ島のゴミ問題が見えてくる。こうした活動を通してゴミ問題を自分たちの問題として考え、行動していくことはとても大事。プラスチックゴミのリサイクル率が低いインドネシアで我々ができることは、たった1回の使用で捨ててしまうプラスチック類の利用を減らす努力をすること。一滴の水がやがて岩を削るように、一人一人が継続して行動することで大きな変化が生まれる。」と話す。
HIPMIデンパサールのリーダーで医師のウィラワンさんは「ビーチを訪れる人が捨てるゴミと海からの漂着ゴミの多さに驚いた。これを機にこれからも、精力的に活動しているトラッシュヒーローとコラボして清掃活動などを継続的に行っていきたい。」と意欲を見せる。
トラッシュヒーローの週間スケジュールは毎週、インスタグラムで更新している。