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バリ島インドネシア人技能実習生、2年ぶりに桜の国へ出発

第2便で出発した技能実習生6人

第2便で出発した技能実習生6人

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 バリ島東部カランガッサム県にある技能実習生送り出し機関「LPKSワールド・トレーニング・センター」が、3月初旬の日本政府による入国規制緩和を受け、第1便に続き3月29日、第2便(計12人)の技能実習生を日本へ送り出した。

第1便で出発した技能実習生6人

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 新型コロナウィルス・オミクロン株への水際対策処置が3月に入り緩和したことで、実質、外国人技能実習生の新規入国がようやく解禁された。2020年以来まさに2年ぶりとなる。

 当日夕方、デンパサール空港の国内線出発ロビーには、日本へ出発する6人の技能実習生とその家族、学校関係者の姿があった。出発直前の技能実習生ラカさんは「ようやくこの日がやってきて、とてもドキドキしている。今は出発できるうれしさと家族と離れる寂しさで胸がいっぱい。初めての海外なので不安もあるが、とにかく仲間と共に無事に日本へ到着し、家族のためにも一生懸命頑張りたい。日本はちょうど桜の季節と聞いているので桜の花をぜひ見てみたい」と期待を込める。

 同機関ディレクターのグデさんは「最後に実習生たちを送り出したのは2019年12月。2020年に入り、ちょうどこの学生たちを日本へ送り出すための最終準備段階の時コロナ禍となった。その後は全く見通しが立たず長い間足止め状態が続いたが、この度の日本政府の対応に大変感謝している。2年越しに技能実習生たちを日本へ送り出すことができ、ひとまずホッとしている。4月以降も順調に実習生を送り出していければ。今後は実習生の応募も再開する予定」と話す。

 現在はバリ島から日本への直行便が再開されていないため、ジャカルタを経由し30日夕方に日本へ到着。その後3日間、ホテルでの隔離期間を経て千葉県内にある技能実習生受け入れセンターへ移り、約1カ月間、共同生活をしながら日本の文化や習慣等を学んだ後、県内の各職場へ分かれ、いよいよ日本での技能実習が始まる。

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