バリ島の人々にとって大切なガルンガン(迎え盆)が今年は4月14日に行われた。
バリヒンズー教には多くの祭礼日や祝日があるなかで210日ごとにやってくるガルンガンは先祖の霊が帰ってくるとされ、日本のお盆と通じるところがある祭礼。神々や先祖の霊、自然霊が地上に降りてくるということで人々は供え物をし祈りをささげる。
ガルンガンの前日はプナンパハンといってガルンガンを迎えるためにいろいろな準備をする日で、早朝から供物や祭り料理作りと特に忙しい日となり、プナンパハンには親戚や近所で豚1頭の肉を分け合って野菜や香辛料、豚の生き血を使った代表的な祭り料理「ラワール」を作る。
各家の入り口右前には、ペンジョール(Penjor)という竹の棒にココナツの葉で飾られた装飾品を付けて立てる。これが先祖の霊を迎える目印になり、日本でいう迎え火と同じ役割になっており、35日間、家の前に立て続ける。
ガルンガンより3日間ほどはローカルワルン(食堂)や土産店、カフェなども休むところが多い。
10日後の4月24日にはクニンガン(送り盆)といって、祖先の霊を天界に送り出す日になる。