バリ島ウブドの手作り豆腐店「Ubud Tofu」(Jl.lodtunduh)が6月11日、新商品「がんもどき」をオーガニックマーケットで販売した。
豆腐店を営むのはアグンさんとマサエさん夫婦。7年前に機械を使わず昔ながらの製法で始め、2人の作る豆腐は豆の味がしっかりしていて、うま味があるとバリ在住の日本人にも人気がある。
木綿豆腐、寄せ豆腐、豆乳、おからポテトコロッケなどを販売している同店が今回、利用客からのリクエストが多かった「がんもどき」(3個セット、1万8,000ルピア=約140円)を商品化。できたての「がんもどき」を、毎週火曜に開かれている「オーガニックマーケット(Warung Alami)」(JL. Raya Tebongkang)で売り出したところ、販売初日は用意した30個が、わずか15分で完売した。
「日本のがんもどきにはヒジキがよく使われるが、バリ島でヒジキはなかなか手に入らない。そこで食感を出すためにキクラゲを使ってアレンジした。バリ島で手に入る食材で作らないと販売は長続きしない。具材はこれからもいろいろ変えていこうと思っている」とマサエさんは話す。
アグンさんは「バリでの豆腐作りで大変なのがニガリの入手。バリ島クサンバ産の天然塩を作る職人も減りニガリも少なくなっている。2人の小さな店だが、皆さんの「うまい」と言っていただける笑顔に出会えるよう、おいしく安全な豆腐をこれからも作っていきたい」と意気込みを見せる。
豆腐と豆乳は「Ubud Tofu」で直売も可能。今後は冷凍がんもどきを作り常時販売ができるよう準備中だという。
Ubud Tofu直売店は豆腐と豆乳のみの販売で、営業時間は12時~売り切れまで。木曜・土曜定休。オーガニックマーケットは毎週火曜 9時~昼頃まで開催。