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バリ島で伝統の「水掛けキス大会」 数千人の前で男女がキス

ずぶぬれの中で交わす熱いキス バリ島の政府公認の熱烈キス大会

ずぶぬれの中で交わす熱いキス バリ島の政府公認の熱烈キス大会

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 バリ島伝統の「キスの儀」「Omed Omedan」が3月10日に開催され、数千人の目前で男女約20組がバリ州公認の熱いキスを交わした。

キス大会に挑む女性

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 デンパサールのセセタン村のバンジャール(町内会)、Banjar kajaの伝統行事で、そこで暮らす若い未婚の男女(17~30歳)のみが参加できる。数百年前、雄豚と雌豚を戦わせる儀式が行われていたのが、いつの間にか人間の男女がキスをする儀式になったという。

 まず、ガムランの演奏とともに聖獣バロン(バリ島ヒンドゥの善の象徴の獅子)が清めの儀式を行い、Omed Omedanの安全を祈願。男性チーム、女性チームから選ばれた各1人が騎馬戦のように担がれ対局に待機。バンジャール真向こうから来る相手とキスを交わす。この時、容赦ない水が浴びせられる。相手が誰に当たろうが阻止はできない。自分の彼が別の女性とキスをしても許さなければならない。バケツで大量の水を掛けられながらも、長くキスを交わせた男女には大きな拍手が起きる。実際、このキスをきっかけに交際に発展し結婚するカップルもいるという。

 Omed Omedanとは「引っぱり合う」を意味するバリ語。もともとは、男女を引き合わせるための策でもあったという。

 この伝統行事は、この村だけのものだが、最近では遠方からも見物客が訪れる一大イベントと化し、会場まではさまざまな屋台が出て活気にあふれる。儀式が始まるまでは、ライブステージもあり、新年の楽しい娯楽として家族やカップルも大勢集まる。観客にも容赦なくホースで水を掛けられるが、みんなずぶぬれになって盛り上がる。この日の様子は毎年インドネシアのテレビニュースを通じてインドネシア中にキス現場が放送される。

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