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バリ島「ウブド王宮」敷地内に宿泊施設 文化体験やリトリートステイも

ウブド王宮の建物

ウブド王宮の建物

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 ウブドの中心地にあるウブド王宮の敷地内にバリ島の文化体験やリトリートステイができる宿泊施設「プリカントル・レガシー」(Jl. Suweta No.1 Ubud, Gianyar)がソフトオープンして、2月1日で1カ月がたつ。

客室ジュプン・デラックススイート

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 ウブド市場から歩いて1分足らずの場所に位置する同施設は、ウブド王宮の敷地内に新しくオープンした。部屋数は4タイプ14部屋。「フルボード・リトリート」「ハーブボード・リトリート」「エクペリエンスカルチャー・ステイ」という2泊3日のヒーリングカルチャー・リトリートプログラム3種類を用意するのが特徴。

 これらは、バリ島の伝統文化や風習に触れ体験し、心と体を癒やす宿泊プログラムで、バリ語、バリ絵画、バリ舞踊、バリ島伝統ハーバルドリンク作り、バリ料理、リンディック(竹楽器)、供え物作り、ヨガ、瞑想(めいそう)、祈り、水による浄化の儀式など、バリの人々の生活習慣に基づく体験をすることで、「心と体を癒やす」ことを目指す。

 施設内のデウィガンガ・ヒーリングプールには、バリ島内にある3カ所の寺院の聖水が使われており、罪や汚れを浄化するガンジス川の女神が祭られ、瞑想やバリヒンズー教の僧侶による浄化の儀式が行われる。

 施設内には、「ウブド王家最後の王」と呼ばれるチョコルダ・グデ・ラカ・スカワティの本や写真も多く飾る。チョコルダ・グデ・ラカ・スカワティは芸術を愛し、終戦直後は東インドネシア国の大統領を努め、インドネシアやバリ島のために貢献をした人物。

 王族のチョコルダ・グデ・アスマラ・プトゥラ・スカワティさんは「私の祖父のチョコルダ・グデ・ラカ・スカワティは、1931年にフランスで開かれたパリ植民地博覧会で初めてバリ島を紹介した影の立役者だった。その後、ヨーロッパでバリ島ブームが起こり、バリの伝統音楽はヨーロッパ音楽に大きな影響を与えたと聞いている。そしてヨーロッパのアーティストたちが数多くウブドを訪れるようになったことで、今度はバリ島の伝統絵画などが彼らから大きな影響を受けた。バリ島の伝統を受け継ぐウブド王家に触れ、バリの奥深さを感じ癒やしと調和の世界を体験してほしい」と話す。今後は各客室に設置するタブレット端末で、英語でチョコルダ・グデ・ラカ・スカワティの歴史を学べるようにする予定。

 同施設では宿泊以外にも、食事とデウィガンガ・ヒーリングプールでの祈とうをセットにした「ロイヤルアフタヌーンティー」(15時~17時)=25万ルピア(税・サービス別)と、「ロイヤルディナー」「ヘリテイジディナー」(18時~22時)=各45万ルピア(同)も提供している。

 客室写真は「プリカントル・レガシー」提供

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