バリ島クタ地区に1月、男性のためのジェントルマン・サロン「UNION Barber Shop」がオープンした。同店は、デンパサールのレノンに本店がある「Seven Barber Shop」(Jl.Merdeka,Reno）の5店舗目の支店となる。

制服はチェックのネルシャツで施術時はマスクを付ける

　バリ島ではここ数年、バーバーショップオープンの勢いが目覚ましく、デンパサール、クタ、スミニャック、クロボカン、サヌールなどのエリアに続々とオープンしている。2014年にスミニャックにオープンしたスラバヤ発の「The Roots BarberShop」（Jl.Sunset Road No.27）のバリ島上陸を皮切りに、「Seven Barber Shop」「Vegas Barber Shop」(Jl.Hayam Wuruk）が相次ぎ成功し、バリ島のバーバーショップブームに火がついた形だ。

　バリ島のバーバーショップの共通した特徴は80年代の紳士をイメージしたレトロモダンがコンセプトである点。黒を基調にした男っぽい店構えで、スタッフが紳士的で無口、スマートな接客サービスを売りものにしている点も共通している。

　バリの従来の理髪店といえば至って簡素な4畳半くらいのスペースに1～3人用の椅子を置いただけの雑然としたものだったが、バーバーショップは流行に敏感な若い世代を中心におしゃれに気を使うバリ男性たちに受け入れられている。

　トレンドは、「ツーブロックショートで、サイドを刈り上げるレトロな紳士風、ミリタリー風で、ひげが似合う男っぽい短髪」とショップスタッフの男性。

　ステンレス製のコーム（くし）やオリジナルのポマード、日本製のジーンズ用洗剤などの男性用の身だしなみグッズをセレクト販売したり靴磨きのメニューを用意する店もある。

　同店の制服はチェックのネルシャツで施術時はマスクを着ける。椅子は皮張りで、タイルも美しく磨き上げられている。ヘアスタイルは、iPadに収められた豊富な写真の中から選ぶシステム。数種類のポマードも販売しており、中でもバリのブランド「Bali Pomade」は人気が高いという。そのほか、ヨーロッパブランドのひげ専用のポマードもある。

　料金は、ユニオンカット&ウォッシュ＝7万ルピア、シェービング＝5万ルピア。