黒いハンバーガーが人気のバリ島クタのカフェ「Black House Burgers(Jl.Patimura No.1 Blok4 Kuta, Bali)」が3月1日、真っ黒い麺のメニューの提供を始めた。
ブラック・ハウス・バーガーズのオーナーLimさんとShuさん夫婦はジャワ島メダン出身
「竹炭を練り込んだ黒い生地のバンズで、体にいいハンバーガーを」と2014年6月にバリ島のトゥバン地区で営業を始めたLimさんとShuさん夫婦。4カ月前に人通りの多いクタ地区に移転した。
何度も試作を繰り返し、竹炭麺を新しく完成させ、「Go-Men(Gormet Men)」の名で3種類の竹炭麺料理を新たにメニューに加えた。麺に使う竹炭はシンガポールやマレーシアから取り寄せているという。
もともと料理が好きだったこともあり、メニューは全て夫婦のオリジナルレシピ。メダンには創業53年の麺工房を営む家族が居る。中でもShuさんのお薦めは、容赦ない激辛の「Tribute of Kin Kin」(7万2000ルピア)。ブラックヌードルを新鮮な唐辛子ソースであえたサラダ感覚の料理で、トマトや揚げバナナの甘みがアクセントになっている。スライスポークのソースも辛く、かなり刺激的なメニューに仕上げる。「Kin Kin」はマレーシアで有名な麺の老舗の名前ににちなんでいる。
ハンバーガー「Wellington’s Bite」(Beef/7万5000ルピア)は、ジューシーでレアステーキのような肉のうま味を味わえることから欧米人の人気を集める。バンズはもちろん、肉と野菜の鮮度に気遣い、付け合わせのポテトの味も評価が高いという。ハンバーガーにも揚げバナナが入っている。
LimさんとShuさんは共にジャワ島メダンの出身の中国系インドネシア人。Limさんは子どものころにマレーシアに渡り、大学卒業後はエンジニア、就職のコンサルタントを経験。Shuさんはジャワ島の大学を卒業後、マレーシアの大企業で働いていた。2人とも仕事に追われる毎日で、インドネシアのバリ島に思いをはせていたという。 「バリ島は安全で住みやすい。可能性がいっぱいで気持ちも穏やかになれる。マレーシアに居たときの方が、収入がずっと良かったが、私たちはストレスが少ないバリ島で自分たちの店を大きくしていきたい」とShuさん。
店の壁塗りも、壁の絵も夫婦で手掛けた。2人は来店客に必ず話しかけている。周辺の見どころや情報を伝え、旅を楽しんでほしいという。マレーシアの企業で実践してきた流ちょうな英語が欧米人ツーリストを安心させている。
営業時間は15時~23時。日曜定休。