![赤一色のププタンバドゥン広場の中央ステージ部分](https://images.keizai.biz/bali_keizai/headline/1738909672_photo.jpg)
中国の春節を祝う「イムレック・フェスティバル」が2月1日・2日の2日間、デンパサール市内のププタンバドゥン広場(Jl. Bypass Ngurah Rai, Sanur Kauh)とガジャマダ通りで開催された。
インドネシア語で春節を意味する「イムレック」。バリ島は古くから中国との貿易が盛んに行われていた歴史を持ち、デンパサール市内のガジャマダ通りには漢方を処方する店など華僑の人たちが多く住んでいるため、春節のこの時期になると通りには赤いランタンが飾られ、パレードなどが華やかに行われる。
今年の旧正月は1月29日だったが、この日は「家族と一緒に新年を祝う大切な日」のため、平日ということもあり、イベントは週末に開催された。初日となった2月1日は15時に始まり、チャイナドレス姿のグループ、中国の神々や西遊記、バリ島内のバロンサイや龍舞の舞踊チームなどが集結し、同通りからメイン会場となったププタンバドゥン広場にかけてパレードを行った。
中国の「バロンサイ」にちなんで、インドネシアと中国との歴史的関係性がうかがえるバリ島の獅子舞「バロン」やバリの王様と中国人姫の「バロンランドゥン」、東ジャワ島の獅子舞「レオッグ・ポノロゴ」なども登場。来場者の中にはチャイナドレスを着た人たちや赤いヒジャブに赤い洋服を着たイスラム教の女性の姿も多く見かけられ、宗教問わず春節のフェスティバルを楽しむインドネシアの人たちの姿があった。
メイン会場の広場では中国武術やコンサートなどさまざまな催し物が行われ、多くの人でにぎわった週末の2日間となった。