ウブドのマス村にあるバナナペーパー工房「Green man Banana paper studio」の展示会「Recto Verso」が4月12日、バリ島デンパサールの照明ショールーム「Ong cen kuang」(Jl. Raya Lukluk, No.121Bandung Bali)で開催された。
同工房は成瀬さんが1998年に始めたが、現在は後継者で代表のプトウさんが成瀬さんから製法を受け継いでいる。
展示会タイトルの「Recto Verso」は、ラテン語で表裏、本の右ページと左ページを指し、片側のページは成瀬さん、もう片側はプトウさんで、「過去から未来へバナナペーパーが地元の人たちの生活源となり技法を持続させるため、さらにインドネシア内へ発展してほしいという意味を持つ」と成瀬さんは話す。
グリーンマンのバナナペーパーは天然のバナナ繊維を絡み合わせて一枚の紙に重ねて作ったもので、無地の白い紙とは異なり色はベージュ、繊維は粗くとても丈夫なもの。ランプシェードやパーティションなど主にインテリアに使われている。
期間中、全長20メートルほどのバナナ紙を天井に張り巡らせたものや、草木染めにした30種類をパネルボードに展示。
オープンニング当日はインドネシア国内外のインテリア関係者やアーティストなどが多数来場し、成瀬さん自らバナナペーパーのジャケットを着用してスピーチを行った。
開催時間は8時~17時。土曜、日曜定休。8月末日まで。