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アヤナ・エステート内に「サカ美術館」 バリ島の伝統文化伝える

館内の巨大オゴオゴ

館内の巨大オゴオゴ

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 ジンバランの人気リゾート「アヤナ・エステート」の広大な敷地内に新しい施設「サカ美術館」がプレオープンし、9月29日、セレモニーが行われた。

サカ美術館外観

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 サンスクリット語で「安息の地」を意味する「アヤナ」。バリヒンズー教のフィロソフィー「トゥリ・ヒタ・カラナ(人・自然・神との3つの調和)を大切にする」アヤナ・エステートにオープンした同館では、バリ島の伝統文化や芸術、歴史などを伝える。

 施設名にもなっている「サカ」は、バリ島独自の暦で月の満ち欠けを基にした太陰・太陽暦の「サカ暦」に由来する。館内でひときわ目を引く「オゴオゴ」という人形は、サカ暦に関係している。サカ暦の元日「ニュピ」は一切の外出が禁止され、バリ中が静寂に包まれる。その前日の大みそかは悪霊をかたどった大きな人形「オゴオゴ」を担ぎ練り歩き、島中を大浄化する祭りがバリ島各地で行われる。

 同館では、そうした珍しい風習が根強く残る「オゴオゴ」などにフォーカスを当て紹介。館内には実際に祭りで使われたオゴオゴなどを多く展示するほか、ミニシアターでは「ニュピ」が近づくと行われるバリヒンズー教の伝統儀式やオゴオゴ・パレード、ニュピの様子などを紹介した10分ほどの映像も英語で上映する。歴史を伝えるノレッジセンターは図書館機能も併せ持つ。

 今後は展示品を増やしていき、2024年早春ごろに公式オープンする予定。アヤナ・エステートの宿泊客には無料で開放。プレオープン中の現在は宿泊客以外も入館無料だが事前の予約が必要。同館は結婚式やイベントなど、多目的会場としても幅広く利用できるという。

 開館時間は10時~18時。

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