ウブドにある「マンションウェルネス・ウブド」(Jl.Penestanan No7, Saya, Ubud)内のアーチェリー場で10月8日・9日の2日間、日本人講師を招いて「バリ弓道トレーニングキャンプ」が開催され、在住外国人を含む10人が参加した。
海外で人気の日本武道。弓道もその一つで親日家の多いインドネシアには「インドネシア弓道連盟」があり、スポーツとして弓道に魅力を感じた人や弓道という武道に魅力を感じた人、日本文化に魅力を感じた人たちが集い学んでいる。今回はバリ島講習会の前に、ジャカルタで2日間、バンドゥンで4日間、開いた。
バリ島の弓道連盟はスタートしたばかりで他の場所と違いメンバーはまだ3人。発起人のテボさんは、もともとはアーチェリーを学んでいたが弓道の魅力に取り付かれたうちの一人。テボさんの熱意で今回のバリ島での講習会が実現した。
講師は国際武道大学体育学部武道学科特任教授の五賀友継さん。海外での弓道講習会を頻繁に行っているほか、弓道初心者向けの本「はじめよう弓道」も出版している。
「参加者の皆さんの稽古に対する真摯(しんし)な態度に大変感銘を受けた。ほぼ全員が初心者であるなか、熱心に説明を聞いてくださり、2日間だけ習ったとは思えないほど上達したと思う。日本文化に対する外国の方の興味関心を現場において肌で感じることもできた。今回は弓を引くという身体運動に加えて、弓道を通じた日本文化の理解につながった側面もあるかと思う。今後も弓道の国際普及と交流を通じて日本とインドネシアとの間の相互理解促進に寄与できれば」と振り返る。
弓道の道具を持っていないバリ島弓道連盟のため、五賀さんは日本から持参した弓矢5セットを寄付した。