バリ島サヌールのムルタサリ・ビーチで7月30日・31日の2日間、「バリ・カイトフェスティバル」が開催され、約1200の大だこが大空へ舞い上がった。
毎年恒例となっていた同大会は、コロナ禍の影響で2019年を最後に中止を余儀なくされていた。3年ぶりとなる今年は、初日が約500組、2日目は700組以上のグループが出場し、開催2日目にはバリ州知事とデンパサール市長も出席した。
雨が少なく、強い風が吹く乾季のバリ島は今がたこ揚げシーズン真っ只中。この時期の子どもたちの遊びといえばもちろんたこ揚げ。小さい頃から既製のたこのほか、レジ袋などを使い小さなたこを骨組みから作って遊んでいる子どもたちも多い。そうした子どもたちが青年になり、住んでいる地区の仲間たちと共に大だこを作り、このような大会に出場する。元々は宗教的意味合いを持つたこ揚げは、今ではバリ島の季節の風物詩にもなっている。
大会では一度に約20枚もの大だこが10分間ほど揚げられ、デザインや上がり具合、チームワークなどが審査された。中には尾びれまで入れると数十メートルにも及ぶ大だこもあり、ガムランの演奏とともに一斉に揚げられた。会場となったムルタサリ・ビーチには出場者同様、この日の開催を待ちわびていた大勢の観客の姿があった。