バリ島スカワティ在住の画家マデ・カエッさんが自宅アトリエ兼ギャラリー「ルマ・パロス」(Jl. Margapati, Banjar Palak, Sukawati Gianyar, Bali)で現在、個展を開催いている。
幼い頃から絵を描くことが好きだったカエッさんだが、大学では法律を学び絵は独学。一般の会社に勤める一方で長年にわたり画家としても活動を続けてきた。現在は退職し、アーティスト活動に専念している。1989年に初の展覧会を開いて以来、インドネシア国内だけでなくアジアやヨーロッパの展覧会にも招待され作品を出展。1995年には沖縄でワークショップを開いたこともある。
どこへ行くにもノートを持ち歩きスケッチしているカエッテさんは、仕事で日本へも数回訪れたことがあり、仕事の合間を見ては目に写る日本の風景をスケッチしていたという。描く対象物やスタイルが決められた伝統技法で描かれるバリ絵画とは全く異なり、その作品はフリースタイルで、いずれも独創的。
「今回展示する作品は2021年~2022年に制作したもの。コロナ禍で家にいる時間が多く作品作りに集中できた」と話す。「私の作品は、理解はできないが引かれるとよく言われるが、それこそアート。私の作品を見た人が自身のイマジネーションで自由に解釈し意味を見出してもらえれば」と笑顔で話す。
8月10日まで。11月11日から2週間、タイのチェンマイで行われるアート展にも出展予定。