バリ暦の満月を迎えた5月15日の夜、マス村にあるニャナ・ティルム美術館(Desa Mas, Gianyar)の野外ステージでバリ島のアーティストたちによるライブイベント「ムーン・フェスティバル」が開催された。
満月の月夜に浮かび上がる同館の野外ステージで、バリ島を代表するミュージシャン「グス・テジャ」をはじめとする6組のアーティストによるライブイベントが初めて開かれ、会場には事前に予約した多くの観客の姿があった。
バリの民族楽器のスリン(竹笛)奏者であるグス・テジャさんは2008年から、「グステジャ・ワールド・ミュージック」というバンドで演奏活動している。メンバーが生み出す、「素朴でどこか懐かしさを感じさせる」音楽はバリを魅了し、今ではバリ島のホテルやレストラン、スパなど、あらゆるところで何度も耳にするほどバリ島のスタンダード・ヒーリングミュージックとして親しまれている。
グス・テジャさんは「満月の夜にこのような趣のある会場でバリらしい深い意味を持つイベントに参加できたこと、そして海外公演をしている素晴らしいアーティストたちとコラボできたことを本当にうれしく光栄に思う」と話した。
主催者のデウィ・アリアニさんは「今回のテーマはソウル・オブ・バリ。素晴らしいアーティストの方々によるバリの伝統とモダンを融合させたパフォーマンスで、バリのスピリットが高まり、バリ島全体が元気になるようにとの願いを込めた。観客の皆さんも楽しんでもらえたのでは」と話す。
同フェスでパフォーマンスを披露したアーティストは、10月に行われるG20でもパフォーマンスを披露する予定だ。