コロナ禍で打撃を受けたバリ島ウブドの宿泊業を立て直そうと、ウブド在住のおかみたちによる「バリ島ウブドのおかみ会」が3月4日、結成された。
ガルーダ・インドネシア航空はコロナウイルスの影響で日本からの運航を停止していたが、2月、およそ2年ぶりに直行便の運航を再開。3月初旬からは、オーストラリアやアメリカをはじめとする23カ国の観光客用ライブオンアライバルビザも取得できるようになるなど、いよいよ観光の扉が開かれると期待が高まっている。しかし、宿泊業はまだまだ厳しい状況が続いている。
ウブドの宿を経営するおかみたちは多くの観光客が入ってくるまで、バリの滞在者をターゲットにした1カ月単位の長期滞在型ウブドマンスリーステイのプランを考案。「Ubud Lestari Bungalows」のおかみキシダミエさん、「Sora Suites Ubud Bali」のノムラカオリさん、「hars garden tree houses」のミネリョウコさんが中心となり、ユーチューブ動画やSNSでPRを始める。
キシダさんは「おかみ同士、情報交換しながら宿泊情報を広めていきたい。長期滞在の場合はやはりキッチンが必要なので、lestariでは部屋に置ける移動式のキッチンを作っている」という。ツリーハウスを経営するミネさんは自然の環境を生かしてペットと一緒に泊まれる宿として長期滞在者へアピールする。ノムラさんは「インスタやフェイスブックでPRをして、問い合わせが100件以上あった宿もあった」と反響の大きさに驚く。
月単位の料金は平均300万ルピア(日本円で約2万4,000円)。今後、ウブドおかみ会では「宿泊業だけでなく飲食業を営むおかみにも参加を呼び掛け、アイデアでウブドを盛り上げたい」という。