毎年恒例のバリの高校生たちによる日本語弁論大会が1月17日、開催され、国立ウブド第1高校のアノムさん(3年)が二連覇を達成した。
今年から「日本語スピーチコンテストと文化祭」と名が改められた同大会には、バリ州とロンボク島の高校生17人が参加。会場のバリ州教育局ホールには大勢の聴衆が集まった。
主催者でバリ州日本語教師会のアリスタナ会長が「今年も皆さんの協力で大会を開くことができた。日頃の日本語や文化の勉強ぶりを皆さんに見てもらいましょう」と開会を宣言。在デンパサール日本国総領事館の安江首席領事やバリ州教育局ワヒンスマラ部長も「インドネシアと日本の友好に皆さんの勉強が役立つよう努力しましょう」と激励した。
約5分間で自分のテーマを語り審査員との質疑に応答。今大会では「地球温暖化」「テレビの問題」「環境を守ろう」「ゴミ」など社会問題をテーマにした生徒が多く見受けられた。優勝したアノム君の演題は「親友でライバル」。準優勝のビカン・ナンダ君(ヌガラ高校)と共に、2月13日にジャカルタで開催される全国大会に駒を進めた。
スピーチと並行して行われたアニメ制作の部ではグナワン君(マンダラ高校)が優勝。折り紙の部ではカリアサ君(シドメン高校)が優勝した。ウブド高校、パリウイサタ・サラスワティ高校、日本人会の3グループが「よさこい踊り」を披露。大会に華を添えた。
審査員代表のサラスワティ外国語大学ベティさんは「全体に年々レベルが向上している。日本語高校教師会など皆さんの努力のたまもの。一人一人の内容も自らの体験にしっかり基づきながら問題を問いかける、いい内容だった」と講評した