デンパサールの北東約15キロの場所に位置するBatuan(バトゥアン)村の「Studio Gelom-bang(Jl Alasharum pekandelan Batuan、TEL 0877-5200-6594)」で8月、伝統を受け継ぐ絵画教室が本格的にスタートした。
Batuan絵画は約1930年代に確立した手法とされ、白と黒、そして影の部分のインクウォッシュのグラデーションが強調されているのが特徴。
絵画教室で指導に当たるのは画家のMade Griyawanさん。日本の絵画展にも出展するBatuan絵画の若きリーダー。Madeさんは「バリでも家庭内にデジタル機器があるのが当たり前となり携帯やゲームで遊ぶ子が増えている。だからこそ、ここにいるときはデジタルを除き、筆や絵の具を使って子どもの創造力を高める時間を過ごしてほしい。絵を教えているが、それだけではなくバリの自然やカルチャーを感じ取ってほしい」と熱い思いを語る。
Batuan絵画は波や花などデザインが日本画に似ていて、とても繊細なタッチで描かれている。絵画教室に参加していたTiksnaちゃん(11歳)は「カラーを入れる時が楽しい」と話す。
教室には地元の子どもたちだけではなく、アメリカやオーストラリア、日本から観光で来た子どもたちも参加。参加は無料だが、ドネーションで絵の具やスケッチノートなどの教材費を賄っている。
開講は日曜9時~11時。参加は7歳~16歳だが、希望があれば大人の参加も可能。