バリ島ウブドのアロマ美術館(Agung Rai Museum of art。Jl.raya pengosekan)入り口前スペースで7月2日~6日、インドネシアとブータンの芸術交流となる「アート・エクスチェンジ・プロジェクト2019」が開催されている。
期間中、同館にはインドネシアの画家4人とブータンの画家4人の、合わせて24点の絵画が展示されている。
ヒマラヤ山脈の東の端にある仏教王国ブータン。ブータンの絵画は国家が認めたチベット仏教に基づき霊魂や精霊などスピリチュアルをイメージした作品が多く、一方のインドネシア側の作品は伝統とモダンな要素が混ざった現代的な作品が紹介されている。
ブータンの画家Gyempo wangchuckさんは「今回はブータンの伝統に基づき、色の原料は自然に着色された土など全て自然の素材にこだわった。作品によっては描き上げるまで1年以上かかったものもある」と話す。
同館オーナーのAgung Raiさんは「このプロジェクトは、美術館が誕生した1996年に始めたもので、アジアだけでなくヨーロッパやアメリカなど世界中の国々とアートを交換している。ブータンの絵画には宗教や精神的なつながりを持つ作品も多く、インドネシアに似ているところがある。アートは言葉が違ってもコミュニケーションができる。これからも続けていきたい」と話す。
同プロジェクトでは7月末、今度はインドネシアの画家がブータンを訪れ展示会が開催される。
開館時間は9時~18時。入館無料。