バリ島の古くから伝わるデザインや模様を組み合わせた「Drawing on Tradition」が現在、バリ島ウブドのARMA美術館(Jl.Raya Pengosekan)フロントギャラリーで開かれている。
展覧会はインドネシアの美術大学を卒業した青年画家グループ7人で企画。ヒンズー・バリの祭礼や儀式の様子、バリ島に古くから継承された独特の模様、さらにはバリに伝わる物語からイメージした作品など約15点を展示している。
メンバーのDEWA GADE AGUNGさんは極細のドローイングペンだけでバリの代表的な神バロンとガネーシャを描いた。バロンはインドネシアのバリ島に伝わる獅子の姿の聖獣、ガネーシャはヒンズー教の神様の子。頭はゾウで体は人間、障害を取り去り、財産をもたらすとして商業の神・知恵の神・学問の神とされている。
「子どもの頃から絵を描き、本格的にバリの伝統絵画を学んだのは大学に入ってから。バリならではのスタイルを世界の人たちに知ってほしい。昔ながらの模様を新たなアートとして変化させ発信していきたい」と語る。
会場となったウブドはバリ絵画の中心として多くの美術館が集まっている。青年画家たちは新しい感性でバリ絵画の創作活動を続け、伝統絵画の継承に努めながらもより斬新な作品を展開している。
開催時間は9時~18時。観覧無料。7月25日まで。