第10代バリ州知事選挙投票が6月27日、バリ州の6296の投票所で行われ即日開票された。
今回は、知事I Wayan Koster、副知事Tjokorda Oka Artha Ardana Sukawatiと、知事Ida Bagus Rai Dharmawijaya Mantra、副知事I Ketut Sudikertaの2組が立候補した。第1期州知事就任は1950年。現知事I Made Mangku Pastikaは9代として2008年8月28日に就任。
バリ州はバリ島と周辺の小島(ベニダ島、レンボンガン島、チュニガン島、スラガン島、ムンジャガン島)から成る第1級地方自治体。住民登録がされているバンジャールでのみ投票可能なため登録地に帰らなければならない島民も多く、公休日となった当日、船着き場はかなりの混雑が見られた。バリ州民は投票に投票通知またはKartu Tanda Penduduk(住民登録証)とKartu Keluarga (戸籍謄本)の提示が必要。保安強化のため、軍隊から3000人が応援出動する体制も敷かれた。
即日開票の結果、シンガラジャ出身のI Wayan Koster候補と副知事候補が当選。1962年10月20日生まれのKosterさんが公約に掲げたのは、(1)インドネシア家族計画見直し政府が推奨する「一家族ニ子」はバリ州の文化、慣習にはそぐわないことを主張。バリカースト平民階級には第4子までの名があるが(第1子=Wayan, Gede, Putu、第2子=Made, Kadek、第3子=Nyoman, Komang、第4子-Ketut)、現インドネシア家族計画にのっとれば将来、Nyoman, Komang, Ketut は存在しなくなることへの懸念、(2)「Nangun Sat Kerthi Loka Bali」というプログラムを通じて、島の豊かな自然、伝統的文化、人々の豊かさを促進することにより、より良いバリ州を築くことを目指す。