バリ島デンパサール地区の「プラザレノン」(Jl. Raya Puputan No.210, Panjer, Denpasar Sel., Kota Denpasar)で4月29日、若手ジャズ演奏家の育成を目的にした「Youth Jazz Competition」が初めて開催された。
バリ島でのジャズの歴史はまだ浅く、1980年ごろから愛好家を中心に広がり始め、現在ではサヌール地区のコミュニティスペース「Rumah Sanur」で毎週火曜に開催される若手ミュージシャンのジャムセッションがにぎわうなど、徐々に裾野の広がりを見せている。
主催者の一人でジャズ演奏家のYuri Mahatma(ユリ・マハトマ) さんはバリ島で演奏活動の傍ら、5年前からジャズ仲間らとUVJFを開催している。同コンペについて、「毎年4月30日に開催される国連、ユネスコ主催Jazz International Youth Competitionに倣った若手演奏家啓発、育成のための初めての試み」と話す。
応募条件は12歳~25歳の若者のみのグループで、録画演奏による予選で選ばれた3グループが会場に集まった。会場では多くの観客が次世代のジャズ演奏家を温かく見守った。最終選考で選ばれたグループは「Joda Band」、最年少奏者は同グループのピアニストJerome Gede(ジェロニモ・グデー)さん(12)。「Joda Band」は8月に開催されるUVJFで演奏する。
「今回はバリ島内のみの応募となったが、来年からはインドネシア全土から募集する予定。次世代のジャズ演奏家の育成は私たちの課題」とユリさんは話す。