バリ島ウブド地区のウブド宮殿の名で知られるサレンアグン宮殿(8, Jl. Raya Ubud, Ubud, Kabupaten Gianyar)で3月2日、火葬式が行われた。
火葬式は「ガベン」と呼ばれ、バリヒンズー教の重要な儀式の一つに数えられる。
11時にサレンアグン宮殿に親族が集まる中、約1時間にわたる儀式が始まり、その後、火葬場までの長い行列が町を練り歩いた。バデと呼ばれる多重棟の山車にひつぎを載せて火葬場までおよそ30分をかけて運ぶ。山車の高さは27メートル、重さは11トンにも及ぶ。およそ1カ月をかけて竹や紙を使い作られる。
山車の大きさや高さは一族の経済力や社会的地位の高さを示すといわれる。街頭には絢爛(けんらん)豪華な火葬式を一目見ようと数千人の見物客が集まり、思い思いに写真に収めた。
翌週には、霊を清め寺院にまつる儀式「Ngastiが行われ、亡き人を送る一連の儀式を終える。