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バリ島のお盆「ガルンガン」 避難所でも儀式

避難所でもガルンガンの日を迎えた

避難所でもガルンガンの日を迎えた

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 バリ島で11月1日、ヒンズー教の重要な儀式「ガルンガン」の日を迎えた。ガルンガンは日本のお盆のような意味合い。ペンジョールと呼ばれる七夕飾りのような飾り付けを各家庭の門に飾り付け、祖先の霊や神々を迎える。

避難住民らから話を聞くバリ赤十字のMANIKさん

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 バリ島ではアグン山の噴火危険度がレベル4から3に引き下げられた。しかし、噴火口から6キロ圏内にある6つの村の住民はいまだに避難勧告が解けず、避難所生活を余儀なくされている。11月1日で避難生活41日目を迎えたSEBUDI村の避難住民らはガルンガンの日を避難所で迎えた。「ガルンガンはヒンズー教徒のバリ島民にとっては本当に大切な行事」と避難住民らは口々に話す。

 「いつもなら準備で慌ただしい日々を送るが、ここではそれはなく寂しい。早くいつもの生活に戻りたい。ここでは全くプライバシーもないし、だんだん気が重くなってきている」とKETUTさん。

 避難住民の中にはガルンガン当日の早朝、村に帰ってガルンガンの祈とうを済ませてきた家族もいる。「1カ月以上留守にしていたので家は埃(ほこり)だらけだった。簡単に掃除をして、祈とうを済ませて早々に戻ってきた。危険度が下がったとはいえ、怖かった」とRAIさん家族は話す。

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