「インドネシア独立戦争で戦死した日本人を知ってほしい」と、バリ島在住の日本人、吉井洋司さんが「尊崇」を自費出版した。
吉井さんは石川県金沢市の出身の71歳。大型船の船長を長年務め、88カ国を訪問した経歴を持つ。船長を辞め水先案内人を務めた後、2007年、妻を伴いバリ島に移住。移住後にインドネシア独立戦争で戦死した日本人がいたことを知った吉井さんは7年間をかけて取材、今回の出版となった。
「インドネシア独立戦争で43人の日本兵が戦没した。彼らの犠牲があってこそ、今、私たちがこうしてバリで安心して暮らすことができる。彼らの命の尊さを思い『尊崇』と題した」と吉井さん。「バリは段々畑と海岸だけの島ではない。バリ島を訪れる日本人にはぜひ、かつて日本兵が戦った場所、今彼らが眠っている墓を回って、新たなバリ島を知ってほしい」とも。
価格が1,500円。吉井さんのブログから購入できる。