バリ島各地で7月23日、ヒンズー教の成人式が行われた。
デンパサール地区のアユさん宅でも早朝から成人式の準備が行われた。バリ島の成人式はヒンズー教の教えにのっとって行われ、中でも僧侶が新成人の歯を削る「PANCA YADNYA」はヒンズー教徒の5つの通過儀式の中でも最も重要なものの一つとされる。
この日、アユさん宅で儀式を受けたのはI Made Tjakraさん、Dewa Ayu Kirana Yuanda Sariさん、Ni Luh Nyampuh Ariatniさん、Dewa Ayu Ari さん、Dwi Karina Sariさん、Dewa Ayu Triadinda Cahaya Subandiさんの、アユさんの子どもと親族ら6人。
祈りをささげた後、新成人の犬歯を含む前歯6本を僧侶がヤスリを使って平らに削った。ヒンズー教ではこの儀式を経ることで、「人が成人すると大きくなる6つの欲望を抑え良い人間になる」と考えられている。
子どもたちの成人の儀式を無事に終え、「親が子どもたちのためにする大切な儀式。親の義務がまた一つ果たせた」と母親のアユさんは話す。