バリ島サヌール地区のMertasari beachで7月22日・23日の2日間、たこ揚げ大会が行われた。
バリ島のたこ揚げ大会は伝統があり、男性のスポーツとしての人気も高い。強い風が高く舞い上がるこの季節、バリ島各地で大規模な凧揚げ大会がバンジャール対抗で行われており、バンジャール青年部、少年部が丹精に作り上げたたこを持ち寄って強さや美しさを競う。
伝統的なたこ、創作たこなど、さまざまな趣向を凝らしたたこはトラックで輸送するほどの大きさで、町中はたこの運搬で交通渋滞を起こすほど。たこ輸送の交通渋滞を防ぐため、今年から「たこは組立式のものにする」という新たな条例が施行された。大会の審査基準は伝統に倣い、空中での舞の優雅さ、高さ、他のたこを落とす強さなど、細かく決められている。
会場ではバリ伝統音楽の演奏が行われ、音楽に合わせて空高く舞うたこの迫力に多くの見学者も魅了された。大会はバリ語での語りも行われ、語り手の一人DANAさんは「時代が変わってもバリ伝統の一つ、たこ揚げは存続したい。村民が一体となってたこを作る、このようなバリ島民の絆の象徴を守ることが私の務め」と話す。