バリ島中心部のデンパサール地区にあるププタン広場で5月11日、ジャカルタ特別州知事のアホック氏を支持する市民たちによる集会が開かれた。
集会には約1000人のバリニーズが参加。キャンドルを手に、黒い服装に身を包んで、インドネシアの自由と平和を祈った。
集まったバリニーズたちは「私たちはアホック氏の投獄を懸念し、連帯を表明するために集まった」「インドネシアの法と民主主義が失われている。宗教的な問題が政治利用されることに懸念している」「インドネシアの安全が内から損なわれていることを危惧している。インドネシアの自由と平和を祈りに来た」などと口々に話していた。
アホック氏をめぐっては、その発言がイスラム教を冒涜(ぼうとく)したとして北ジャカルタ地裁が5月9日に禁錮2年を言い渡した。インドネシア国内ではイスラム団体によるアホック氏の発言に対して抗議する大規模な集会が繰り返される一方、今回の判決について、「司法が大衆の声に屈した」との声もある。