バリ島デンパサール地区の住宅街にある排水溝から1月24日、子犬8匹が救出された。住民からの通報により、非営利の動物愛護団体「BAWA」のレスキューが出動し救出に当たった。
母犬は野犬で、排水溝内で出産。その後、様子を見に集まった住民4人を噛んでしまった。住民からの通報でBAWAが出動し、いったんは保護したものの、すぐに檻を壊して脱走。8匹の子犬をくわえ、もとの排水溝に連れ戻してしまった。そのため再びBAWAが出動したが、多くの住民らが集まったことで母犬は前回よりも奥深い場所に子犬を移動させた。
BAWAのレスキュー隊員はまず母犬を捕獲。その後、体がやっと入るスペースに上向きで入り、8匹の子犬を保護した。
レスキューに当たったBAWAのグデーさんは「母犬は子犬を守ろうという本能で人をかんでしまった。離乳したら子犬たちのために里親を見つけてあげたい」と話す。母犬にかまれた住民らのけがはいずれも軽く、狂犬病などの病気も見られなかったという。