バリ島シバン地区のインターナショナルスクール「グリーンスクール」の高校生らが1月16日、未来エネルギーのプロジェクトに与えられる賞「Zayed Future Energy Prize」を受賞した。
2008年の世界未来エネルギーサミットを記念して設立された同賞。「世界を変える可能性のある未来エネルギー」に贈られる。授賞式はアラブ首長国連邦の連邦首都アブダビで行われ、受賞校を代表して9年生のミケルさん、指導教員のノアンさん、ミケルさんの父親で同プロジェクトのサポーターとしてミゲルさんが参加した。
受賞プロジェクトは、バリ島で回収した中古の携帯電話とノートパソコンのバッテリーを使ってバッテリーバンクを建設するもの。同プロジェクトを実行するため、同校らにアブダビ皇太子殿下から10万ドルの賞金が授与された。「バリ島だけではなくインドネシア全体の電子廃棄物の削減に役立ち、引いては世界で共有することができうる実践可能な技術」という点が高く評価されたという。
グリーンスクールは2008年、バリ島で開校したインターナショナルスクール。「社会の持続可能性を学ぶ」という理念の下、校舎や机、椅子、本棚など学校で使うほぼ全てのものの素材として竹を使い、スクールバスにはキッチンから出る廃油を使った燃料を使い、校庭で栽培した野菜を使ったランチを提供するなど、独自の教育方針で運営されている。同校には現在、幼稚園から高校まで約400人の生徒・児童が在籍する。