バリ島で1月21日、芸術、学問の女神「サラスワティ」の祭りが、翌22日には水で身を清め浄化することでより豊かな知識を授かるように祈る「バニュピナル」の行事が行われた。
住民の95%以上が敬虔(けいけん)なバリヒンズー教徒であるバリ島では、宗教的な行事や祭りがあらゆることに優先されるといわれ、生活の至るところにバリヒンズーの教えが浸透している。サラスワティの日は、バリ島の学校などでも生徒らが参加する盛大な祭りが行われ、個人の家などでも本などに感謝をささげる。
この祭りの翌日には、より豊かな知識を授かるようにと、多くのバリニーズが海や川、湖を訪れてサラスワティ女神を賛美し、水浴びをして祈りをささげた。
「バニュピナル」の行事の名は、水を表す「BANYU」と知識(KNOWLEDGE)を表す「PINARUH」から作られたと考えられている。「水で身を清め自我を浄化することで、より豊かな知識に授かるように」と祈る人々で早朝から海岸は人であふれ、一日中にぎわいが続いた。