バリ島とオーストラリアで活動する環境団体「Bottle for Botol」が、バリ島対岸の島、レンボンガン島の2カ所の小学校でプラスチック・ゴミ問題対策授業を行うため新たなプロジェクトを始めた。
同団体はオーストラリアのメルボルンとパース、インドネシアのバリ島を拠点とし、ミネラルウオーターを販売するために使われるプラスチック製のカップやボトルの廃止を目指して活動している。
レンボンガン島は面積8平方キロメートル、人口は約5000人。バリ島からわずか12キロの距離で、移動にはボートを利用する。バリ島からスピードボート、シャトルボートの定期便も多く、日帰りのダイビング、サーフィン、シュノーケリングなどのマリンスポーツを楽しむ観光客でにぎわう。 バリ島同様、ゴミの海洋投棄問題を抱える。観光が最大の産業となる両島にとって解決すべき大きな課題だが、住民らの意識はそれほど高くないのが現状。
同団体では島内の小学生を対象にゴミ問題の授業を行い、同時にウオーターボトルの無償提供や、ウオーターディスペンサーの校内設置を進め、プラスチック・ゴミの原因となるプラスチック製のカップやボトルに入ったミネラルウオーターを購入しないように呼び掛け、住民のゴミ問題に対する意識向上を図りたい考えだ。