「地球上で最もタフなレース」「トライアスロンよりもきつい」といわれる障害物レース「TOUGH MUDDER(タフ・マダー)」が10月1日、バリ島ジンバラン地区で開催され、およそ2000人が日頃のトレーニングの成果を競い合った。
同大会はアメリカを発祥の地とし、2010年にスタートした。ドイツ、オーストラリア、メキシコ、カナダ、英国などで大会を開催し、これまでに延べ250万人以上が参加している。泥のプールを渡り、壁をよじ登り越えるなど、イギリスの特殊部隊が設計した、およそ19キロの障害物コースをクリアする過酷なレースだ。
バリ島在住の日本人女性、高橋玲奈さんはこの大会の参加者の一人。高橋さんは4人の子どもを持つ母親。「子どもがスケボーをしている間、待ち時間を利用して」始めたのがスポーツジム通い。昨年5月のことだ。体を鍛えることに目覚め、現在はジムだけでなく、ムエタイのトレーニングも取り入れているという。「鍛えると、体はもちろん、精神が変わる」と高橋さんは笑顔で話す。