
バリ島で7月に開催される日本の「海の日」環境イベント「ブルーサンタごみ拾い」を前に、主催者のNPO法人「海さくら」がバリ島を訪問し、「LPKフジアカデミー」(Jl.Ahmad Yani Utara No.311, Peguyaangan, Denpasar)で交流会が開かれた。
学生参加者にTシャツと帽子を手渡す「海さくら」の福野志保さん
「ブルーサンタごみ拾い」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環で行う取り組みとして、2016年に江ノ島で始まった環境活動。海への関心が高まりやすい「海の日」に、海へのアクションを行うことで環境問題を自分事にするのが狙い。
年々賛同者が増え、昨年は日本各地で335団体約1万人が参加する大きなイベントとなり、海外ではバリ島のほかにアメリカ、フランス、ドイツなど欧米でも開催されるようになった。今年、アジアではタイ、シンガポールでも開催を予定する。
バリ島では昨年に続き、地元ごみボランティア団体「クリーンアップバリ」の呼びかけで「ブミキタ」が賛同。今年は新たに、日本の介護現場で働くための技能実習生や特定技能生を育てる人材育成職業訓練機関「LPKフジアカデミー」の学生30人が参加することになり、7月の開催を前に「海さくら」を代表して福野志保さんが同施設を訪問し、学生たちに同イベントの趣旨や思いなどを日本語で説明した後、一人一人に直接、ブルーサンタTシャツと帽子を手渡した。
「世界は海でつながっている。私たち一人だけの力では海をきれいにすることはできないが、世界中にいるたくさんの人たちとつながってアクションを起こすことで、海をきれいにすることができる。7月はこのブルーサンタの服を着てビーチクリーンを楽しんでもらいたい。皆さんが日本へ行く際には、ぜひこの服を一緒に持って行き、今度は皆さんが暮らす場所の近くで開催される日本国内でのイベントに、この服を着てまた参加してくれるとうれしい」と期待を込めた。
同施設訪問後、貧困地域に住む子どもたちへの職業訓練や就職サポートを行っているヌサドゥアにある「R.O.L.E.ファンデーション」も訪れ、担当者にブルーサンタの帽子を託した。
ビーチクリーンは7月19日7時から、ギャニャール県グミチェッビーチで開催予定。R.O.L.E.ファンデーションの学生たちによるビーチクリーンはヌサドゥアで7月18日に開催予定。