バリ島南部に位置するデンパサールの通りの外れにある天然石専門店が人気を集めている。
店頭には、タイガーアイやオパールなどのパワーストーン的なものから、竹や貝殻が何百年もたち石になったものまで、さまざまな石が並ぶ。石と一緒にチタン製のフレームもズラリと並び、その場で指輪やネックレスに加工も行う。こうした店が最近、地元のバリ人、特に男性に人気だという。指輪の価格は20万インドネシアルピア~400万インドネシアルピア(加工代込み)。値切ればさらに安くなることもある。
もともとバリでは、ブラックマジックから身を守るために石を身に着けたり、生まれた日の石を身に着けたりする習慣があったという。業者はダイヤやシルバーのみを探していた時代もあったが、石が売れるようになると石のトレードショーなども始まり、瞬く間にはやってしまった。バリ人の中に、おしゃれに興味を持つ余裕ができてきた人がいることが背景にあるともいわれる。
日本に住んだことのあるバリ人は「日本のホームセンターなどで安く売っている、ちょっとキラキラした石をここで売ればいい商売になる」と話す。この辺りの石を扱う店の売り上げは1日平均約100万ルピア~500万ルピアで、バリ人の1カ月の平均給料200万ルピアを大きく上回る。
営業時間は9時~22時。