バリ島ウブドの中心から車で5分ほどの場所にある日本人オーナーの雑貨店「sisi」で1月1日、餅つきが行われた。
同店は手刺しゅうやバティックなどで作ったオリジナルバッグが人気の店で、1999年にオーナーの尚美さんが開いて以来、旅行者や在住日本人の憩いの場になってきた。同店奥に併設されたカフェで4回目となる元旦餅つきが行われた。もともとは東日本大震災で避難してきた人たちに正月気分を味わってほしいという尚美さんの思いから始まったイベントだったが、口コミで広まり、在住日本人や旅行者のほか、バリ人や欧米人も日本文化を体験したいと訪れるようになったという。
杵(きね)と臼は尚美さんの友人の夫と、その仲間であるニュークニン村の木彫り職人たちが作った。バリ島では正月を日本のように祝う習慣がないが、同店ではつきたての餅で雑煮が食べれるとあって、昼にはすっかり売り切れた。
小学生以上は1人3万インドネシアルピアで雑煮、きな粉、粒あん、磯辺を食べ放題で提供。バクソというバリらしい肉団子入り雑煮もあった。