「バリ・アートフェスティバル」月間が6月11日、デンパサール中心部で行われた盛大なパレードを皮切りに開幕した。
ジョコウィ大統領も見物する「バリ・アートフェス」開幕パレード
同フェスは6月から7月にかけての1カ月間、デンパサールの「アートセンター/Arts Center/Taman Budaya」(Jl.Nusa Indah Denpasar)で行われる。
バリ島の各地域で特徴がある舞踏や芸能が一堂に鑑賞できるとあり、バリニーズはもとより、バリ島に魅せられた外国人にとっても人気のイベントになっている。世界的に活躍するバリの音楽家のほか、ジャワ島や東ヌサトゥンガラ州の島々などバリ島以外のインドネシアからの出演も恒例。日本を含め海外からの芸術家のステージもある。
インドネシア政府は、バリ島の芸術・芸能の保護と伝承を重んじ、同フェスをインドネシアの誇りとしている。今年もジョコ・ウィドド大統領が式典に参加し、パレードはデンパサールのププタン大通りを通行止めにして行われた。
パレードでは、ガムランの演奏に乗せて巨大な山車や、舞踏衣装・民族衣装の出演者が続々と登場。バリの風物詩ともいえる、「芸術的な供え物を頭に載せて歩くバリニーズの婦人の行列」には無心にカメラを向ける外国人が多数見られた。
「バリ・アートフェス」はインドネシア語で「PKB(Pesta Kesenian Bali=ペー・カー・ベー」と言われ、、現地ではこちらの呼び名が一般的だ。
期間中、アートセンターではステージ以外に芸術品の展示、工芸品の展示・販売、フィルムコンテスト、写真展が行われるほか、フードコート、屋台も常設する。
入場無料。今年は7月9日まで。