バリ島のカースト制度を知る 地元ホテルでセミナー

熱心に質問をする参加者ら

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 バリ島サヌール地区のホテル「マヤ サヌール リゾート&スパ Maya Sanur Reaort&Spa」(Jalan Danau Tamblingan,Sanur)で5月9日、バリ島のカースト制度を学ぶセミナーが開催された。

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 「Say it with offering. Life Cycle Rituals, Kinship, Caste & women and men's status」と題した同セミナーはオランダ出身のSita van Bemmelen(シタ バン ベメレ)さんをゲストスピーカーに迎え、バリ島在住の女性らで結成する活動グループ「Bali International Women's Association」(BIWA)が主催した。

 日本ではなじみのないカースト制度だが、バリ島では現在でも島民の日常生活に大きな影響を与えている。

 シタさんはインドネシア人の夫Ida Bagus Oka Sumarjaya Pidadaさんとオランダで出会い、結婚。1996年からバリ島で生活を始めた。2002年には国際結婚をしている女性の会を結成。異なる文化の中で戸惑う女性たちが抱える問題や不満を相互援助により解決することに貢献している。2012年には歴史学の博士号も取得した。

 当日は、シタさんの専門的な知識と長年の生活の体験を生かし、伝統による男女の権利と責任の違い、カースト制度の詳しい内容、主な宗教儀式に関するカーストによる違いなど、バリ島文化について分かりやすく説明した。

 参加者の一人、Marijkeさんは「今まで何げなく目にしてきたヒンズー教の儀式に豊かな意味合いがあることを初めて知った。これからのバリ島での生活が、さらに楽しめそう」と感想を話していた。

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