暮らす・働く

バリ島で狂犬病撲滅のためのパイロットプログラム発足式

会場には多くの参加者が集まった

会場には多くの参加者が集まった

  • 0

  •  

バリ島サヌール地区の「Yayasan Pembangunan Sanur」で3月24日、狂犬病撲滅のためのパイロットプログラム発足式が開催され、政府関係者、村長らも出席した。

[広告]

「Program Dharma」と名付けられた同プログラムは、IFAW(International Fund for Animal Welfare)の支援を受け、BAWA(バリ動物愛護協会)とウダヤナ大学獣医学部の協力で2016年7月にプログラムの企画がスタート。住民に正しい飼い方を指導するとともに、狂犬病予防接種の施行、不妊手術提供による頭数のコントロールをすることを目的にしている。サヌール地区の3村が同プログラムのパイロットプロジェクトに選ばれ、この度の発足式となった。

 プログラムの実施チームは各家庭を訪問し、飼い犬の犬種、頭数、狂犬病予防接種の有無、不妊手術の有無を記録。訪問時に正しい世話の方法も指導する。バリ島では「皮膚病にかかった犬は狂犬病をもっている」と信じられており、狂犬病の正しい知識を広げることも目的の一つとしている。

サヌール3村には2017年3月現在、5504頭の犬がいる。路上や海岸で歩き回る犬も少なくないが、その多くには飼い主がいることが調査によって判明しているという。バリ島では2008年に狂犬病の発生が確認され、2017年現在も、いまだ撲滅に至っていないのが現状だ。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース